【女性のための足美人塾 永峯 由紀子 著】を読んでみました。

【女性のための足美人塾 永峯 由紀子 著】を読んでみました。

足美人塾って、何でしょう?…それは、読んでいくうちに、分かってきますよ。著者の永峯 由紀子先生は、銀座の歌舞伎座裏で、永峯医院を開き(現在は、東銀座ウェルズクリニックに名称変更されているようです。)女性のための足専門外来を開設されています。マスコミにも多々出演されているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。永峯先生も、東大医学部時代から長年にわたって、足トラブルに悩まされてきたことから、女性による女性のための足専門外来を開かれたそうです。

本書は、ところどころに漫画を挟みつつ、外反母趾を初めとするさまざまな足トラブルの解説、解決方法や、足や爪のケア、靴や靴下の選び方から足の健康のための食事にいたるまで、幅広く取り上げられています。

第1章、第2章では、足のトラブルの原因、そして、トラブル別の予防とケア方法が述べられています。もちろん、外反母趾についても詳しく語られていますよ。『足美人テスト』というのもあって、外反母趾で悩むあなたなら、もうご存知のものがほとんどだと思いますが、『しゃくとり虫テスト』というのは、ちょっと目新しいかもしれません。

また『足裏がガサガサな人は顔の角質も厚くなりがちです。足のトラブルは顔のトラブルともつながっているのです。』『かかとがガサガサになったりマメができやすい人は、顔の角質もたまりやすく、くすんで見えることが多いのです。』と、ドキッとさせられる言葉がある一方で、『あまりの(足の)痛さに、履いていたパンプスをゴミ箱に捨て、駅の売店で売っているスリッパを履いて帰ったこともあります。』と言った、そうそう!そうなのよ!と俄然親近感を抱いてしまう言葉があったりします。

第3章、第4章では、健康な足、そして美しい足をつくるセルフケアが紹介されています。永峯医院で実際に施術されている『足裏つるぴかコース』『爪つるぴかコース』が写真入りで説明されていますが、読者が自宅でケアできるように、足や爪の洗い方やマッサージの方法まで、きめ細かく書かれています。『足美人のためのエッセンシャルオイルの例』が挙げられているのも、嬉しいですね。先生のクリニックでも、もちろん使用されているそうですよ。

足の健康に良い食事が紹介されているのも、珍しいです。なるほど、と思ったのが『水虫の治療をしているときは、禁煙をしないと治療効果がなかなか上がりません。お酒の飲み過ぎもよくありません。適量を楽しみましょう。』というフレーズです。外反母趾の人は、足の指が重なっている人も多く、通気性が悪いために、水虫にもなりやすいそうですから、これは気をつけないといけませんね。

そして、本書のタイトルにもある『足美人塾』のことも書かれていますが、調べてみたところ、残念ながら現在は行なわれていないようです。でも、永峯先生が総合監修されている、ロート製薬㈱が運営する足のトータルケアサロン『フットストレスラボ』は、現在も行なわれており、『フットストレス測定器を使って、足裏の圧力分布や重心バランスを測定し、科学的根拠に基づいたケアを提案』されているそうですよ。

フットピラティスや、ドクターリンパドレナージュなど、コースも色々あって、価格もお手頃。興味深い内容です。私も、機会があれば、行ってみたいです。測定器で、足裏の圧力を測ってもらいたいですし、何か症状が見られる場合には、永峯医院へ紹介もしてもらえるそうですから…(フットストレスラボは、JR浜松町駅から徒歩で行けるそうです。元々は、ロート製薬㈱の社員の方たち専用の施設でしたが、現在では、一般の人々の利用も可能です。)

第5章では、靴と足回りグッズが紹介されています。永峯先生お勧めの、シューフィッター 久世 泰雄さんの『アルカ』という靴店も紹介されています。こちらのお店では、全員が専門家なので、安心して靴選びができるそうです。フィッティング法も実に細かく、特殊なインクの上に白い紙が置かれた台に裸足で乗って、フットプリント(足型)を取るところから始まるそうです。また、靴を購入しなくても、自分の靴に合ったアインラーゲン(機能性に沿って専門的な調整がなされている中敷の一種)を購入することも可能です。スポーツ選手も訪れるそうですよ。JR大塚駅から歩ける、東池袋店、恵比寿店、表参道ヒルズ店などのほかに、百貨店に入っている店舗もあるので、あなたの身近なところにも、あるかもしれません。

お終いに、先生の靴が紹介されているのですが、まさかのハイヒール!ご自分でも書かれていますが『足外来を開設する医師の靴とは思えない』高いかかとで美しいデザインの靴がずらり!先生のように、常に足に注意を払い、ケアを怠らなければ、このように夢のようなハイヒールでも履けるようになるんですね!本書を教科書に、ひとつ頑張ってみますか!