【痛み解消メソッド 驚異のエゴスキュー ピート・エゴスキュー 著 越山 雅代 監修・訳】を読んでみました。

【痛み解消メソッド 驚異のエゴスキュー ピート・エゴスキュー 著 越山 雅代 監修・訳】を読んでみました。

奇跡のエクササイズで、膝、腰の痛みはもちろん、顎関節症や外反母趾まで、簡単に、自宅で治せるとしたら!?そんな夢のような話があるのでしょうか?しかも、『成功率95%』ですよ!

著者であり、エゴスキュー・メソッドの生みの親である、ピート・エゴスキュー先生は、アメリカ海兵隊の一員だった1969年、ベトナム戦争でひどく負傷し、寝たきりになってしまったそうです。寝たきりで、筋肉を全く使わなかったことで、彼は真っ直ぐ立つことすらできなくなってしまい、愕然とします。そこで、集中的にリハビリテーションを行い、体を動かし続ける事によって、徐々に回復して言ったのだそうです。さらに、軍を退いてからは、生体力学、機能的解剖学、運動療法などを研究し、20年以上をかけて開発したのが、エゴスキュー・メソッドと言うわけです。
 『エゴスキュー・メソッドでは、人間の“理想の基本姿勢”を次のように定義しています。正面から見て、左右にある①足関節、②膝関節、③股関節、④肩関節が垂直水平90度に位置していること。側面から見て、これらの関節が180度の一直線に並んでいることです。そして、この“理想の基本姿勢”に近ければ近いほど、体全体が最も機能的に働くという理論です。』訳者であり、本書の監修、そしてエゴスキュー・メソッドの日本での展開の為の独占権を持っている越山 雅代さんは、この姿勢について、図と、人間の体を建物に例えて、とても分かりやすく説明していますので、図を、ご覧下さいね。

越山さん自身も、E-サイズ(エゴスキューのエクササイズの名称)を毎朝必ず行うことで(一度、挫折経験がお有りだそうですが)背骨の湾曲、頭痛、背中のヘルニア、膝痛等々から開放されたのだそうです。
『骨は単独では動けません。筋肉が動かすのです。ですから、体の歪みや姿勢を正すには、筋肉に本来の正しい動きを思い出させるための適切な刺激を与え、筋肉に本来の適切な動きをさせることで、骨と関節を正しい位置へ動かすことです。』という理論を、彼女は不思議な体験によって、まさに体感したのだそうです。『あるE-サイズをしていると、突然、骨が「ガックン」と痛みを伴わずに動き、その直後15秒くらい、少し体が安定するまで、「ぐらぐら」するのです。』越山さんは、エクササイズを始めて2~3か月目で30回くらい、その不思議な体験をし、その「ガックン。ぐらぐら」のお陰で、体の歪み、なんと湾曲していた背骨までもがまっすぐになっていたそうです!え~っ!本当でしょうか?自分で自分の体に整体かカイロプラクティックのような施術を施した、そんな感じなのでしょうか?それにしても、背骨の湾曲までなおってしまうのだったら、外反母趾や、開張足だって、E-サイズで何とかなってしまうのではないでしょうか?期待が膨らんできます。ここで、一足飛びに外反母趾を改善するE-サイズ、のページに進みたくなりますが、ちょっと待って下さい!エゴスキュー先生は、この本の活用の仕方について、『まず第1章を読んで、痛みの原因と、その痛みや歪みをどのように取り去ることができるのかを、理解してください。-次に「第3章-4、股関節」を読むことをお勧めします。それは、体のどの場所に起きている慢性的な痛みでも、股関節の問題が大きく関係しているからです。』と述べていますよ!

だから、焦る気持ちを抑えて、先生のお勧めの順番に読み進めた上で、『第3章 自分で行う痛み解消メソッド』の最初に紹介されている、足の痛みを取り去る方法を、試してみましょう。
ちなみに、エゴスキュー・メソッドでは、外反母趾は『間違った足の運び方と体重のかけ方』が原因と考えるので、『足の運び方、体重のかけ方を改善するE-サイズ』を毎朝1回、約15分行えばよいそうです。
さっそく私も、一番初めに紹介されている「足首回し フット・サークルズ」というE-サイズをやってみました。…これが、実に簡単そうに見えるのですが(写真入りで、詳しく説明されています。)難しいのです。たかが足首回しとあなどる無かれ。きれいに円を描いて回そうと思っても、後半になるとギクシャクしてきて、円どころか三角のようになってしまいます。他にも、空気いすや、ひもを使ってのE-サイズが、効果的だそうです。
また、外反母趾に効果的なE-サイズの中には、顎関節症や頭痛にも効くものもありますので(ひとつのE-サイズで、幾つもの症状に効果があるようです)外反母趾を改善するつもりで始めたところ、体の他の不調も改善できた、と、まさに一石二鳥も期待できるのかもしれませんね。

ただ、私が気になったのは、ヨガのポーズに似通っているE-サイズが多々あることです。犬のポーズやねこのポーズ、ハッピーベイビーのポーズ等とそっくりなポーズがあるのですが、ヨガではE-サイズのような即効性を謳っていないので、そこがちょっと引っかかりました。でも、どちらにしても、体に良いことには変わりありませんから、試してみるのも、もちろん有り、かもしれませんね。